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深夜の60分小説01

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先日、Twitterのグループで雑談してたんです。

その中で、「深夜の真剣お絵描き60分一本勝負」っていうタグに対抗して「深夜の60分小説」っていうのをやることになりました。

Twitterで #深夜の60分小説 と検索するとでてきます。

毎日20時に発表される3つのキーワードを文章中に入れて60分以内に物語を作りツイートする、というもの。

僕の場合、開始20分くらいでほとんど書き終えちゃうんですけどね。残りの時間でオチを考えてツイートしています。

うまいオチが書けるかどうかはキーワードにかかっているので、毎日ドキがムネムネして凄く楽しいです。

まだ始まったばかりの試みなので書いた数は少ないですが、だいたいこんなのを書いています。

01「仲間」「裏切り」「決意」

「長距離走、一緒に走ろうよ」
君は行ったはずだ。「一緒に」って。しかしなんだ、結局、後半200mのところで君は僕を追い抜いて走っていったじゃないか。
裏切り行為。これは宣戦布告と捉えていいだろう。
僕だけじゃない。今までの長距離走でも他の子を「仲間」と称し追い抜いてきたに違いない。
これは許せない。次は本気で追い抜いてやる。そう固く決意し、今日の体育は終わった。
二日後の体育の時間、グラウンドにて。
15分のうちの、13分目。
よし、何とか追いついた。このまま粘着して、最後の最後で追い抜こう。
あいつも粘着に気がついたのか、ペースを上げてきた。しかし負けてはいられない。
互いに限界まで足を速める。あと10秒―――
「終〜了〜」
最後は二人並んでのゴールだった。互角だったが今度は勝ってやる、そう言って奴の記録を覗いたら、

一周差で負けていた。

02「鴉(カラス)」「一人」「最後の時」

「聡さん、仏様が待ってるぞ、来なさい」
「……、」
拘置所での生活もこれで終わりってわけか。家に火を放ってから今の今までずっと一人だったが、ようやく俺にもお迎えが来たってわけだ。
黒煙が鴉のようにばたついてあの家族を飲み込むさまを思い出す。
あの家族になんて言われるかな、なんて考えながら自分の仏壇に供えられた梨をかじる。これが、俺が俺でいられる最後の時なんだ。
「よし、もう行くとしよう」
縄に首をかける。
「なにか、言い残すことはありませんか」
「……ありません」
天涯孤独の男に遺言なんてあるかよ。
職員がボタンを押す。下の台が開き、俺は……

「これからあなたは佐藤聡ではなく伊藤宏として生きてください」
生きていた。佐藤聡は処刑されたが俺は生きていた。

『速報です。先日◯◯県◯◯市で起きた火災で住人の伊藤宏さんが遺体で見つかった事件で、警察は不審火と断定、住所不定無職の田中啓治容疑者を逮捕しました。田中容疑者は次のように話しているということです』
『これで家族が報われる。奴は二度死んだ。妻と娘の分だ』

こんな感じでキーワードを入れていきます。

……と、ツイートの段階では説明していなかったのですが、死刑制度は執行から30分経っても生きている場合その人に新しい戸籍が与えられ、新しい人格として生きていくことになるそうです。聡さんは首を吊られても生きていたんですね。

結果佐藤聡という名前は死に、新しい名前が与えられたということです。

んで、それを知っていた放火事件の犠牲者の遺族が”元”佐藤聡である伊藤宏を放火で死なせた、と。

60分小説で大事なのは勢いです。

シナリオを練りに練っている時間があったら手を動かしましょう。でないと60分の壁は高いままです。

考えつつ書いていけば壁が壁でなくなります。

他の人たちもかなり面白い話をツイートしているので、暇なときに読んでみてください。

こちらがお題のアカウントです……

お知らせ

ハーメルンにて小説を書き始めました。その影響でブログの更新頻度がガタ落ちしています。

google adsenseの規約に抵触しない物語はこちらにも掲載していく予定です。お楽しみに……