no-image

るるちゃんの自殺配信を歌詞ごとに説く

いつだって叫んでたんだってねえ!!!!!!!!!!!!!!!

半狂乱の子ホント好き。

これは歌詞の詳解として読むにはちょっと岡田斗司夫すぎる(根拠のない妄想が多すぎる)ので、真に受けないでください

真実はの子の頭の中です

友達ができない帰り道 夕暮れは時々優しく

下校する生徒の塊から一人抜けて帰るとそもそも誰の話も盗み聞きできず他人についての情報を知ることができないので友達ができる機会すらない

そんな人にも優しく降り注ぐ夕日に「友達」を見出そうとしている

飛び交うデータの中で街のBluetoothがあたしを壊した

ネット、リアリティを問わず交わされる無神経な他人の会話が「飛び交うデータ」

街の中で耳にしたそれが「街のBluetooth」で、自分のことでなくても勝手に自分にあてはめて落ち込んでしまう

人とのコミュニケーションが著しく少ない状態が続くと勝手に他人を恨みだし、さらには糖度が上がる

関係のない会話でも自分のことを言われているように感じる「関係妄想」は統合失調症の症状の一つ

中央線に飛び込んで傍迷惑な奴だといわれて

電車に飛び込んで騒ぎにでもしなければ人に注目されない(※)

いつだってそこにいたんだ少女はさっさと死んじゃった

(※)騒ぎになる前からるるちゃんはずっと中央線に乗って、傍迷惑な奴だと文句を垂れる誰かたちには一瞥もされることなく過ごしていた

結局人の注目を浴びたのはさっさと死んじゃった後のことだった

FBIに聞いたってわかんない彼女のメッセージいつだって叫んでたんだって

注目を浴びて、みんなにメッセージを伝えたかったようだ

しかしその伝え方があまりにも下手くそで、ずっと叫んでいてもその真意が伝わることはなかった

それは電車に飛び込むという手法をもってしても、相手には難解な暗号として伝わってしまい、考えるのが面倒になった彼らは「傍迷惑な奴だ」の一言を吐き捨ててしまう

チャネリングで夜空広げてく 野良猫とワルツを踊った 飛び交うデータの中で街のBluetoothがあたしを壊した

自分ではない外部の超越的な存在と交信することをチャネリングと呼ぶ(具体例:アカシックレコードへのアクセスなど)

ここからは現実っぽくない描写で展開される

UFOに飛び乗って 反抗期じゃないのよママ聞いて

(リアリティからチャネリングへ表現を変えた歌詞と同様に)趣向を変えてママにメッセージを送るが、無気力で素直じゃない年頃の青少年がいきなり親の前で「暗号」を送ったら、親は反抗期と解釈するだろうから、先回りして「反抗期じゃないのよママ聞いて」と訴える

いつだって一人でいたんだ少女はさっさと死んじゃった

親にすら真意を伝えられないということを突きつけられ、孤独をより強く意識するようになる

受験勉強が終わったら猫と話せる魔女さ

日々感じる漠然とした苦しみの代表としての進路のプレッシャーあるいは漠然とした不安から、更に現実逃避する

苦しみに揉まれ無垢ではいられなくなったと思い込み、「非現実」「自分の年よりいくらか下の少女」「チャネリングというテーマ」「多分自分より悩みや苦しみが小さい」などの要素から、黒猫と話せるジブリの例の魔女を連想、彼女になれればと願い、なりきってみる

きっと猫の中に「友達」を求めている

自殺配信してお墓でも立てよう

自殺配信をしたあとでは自分の思い通りのお墓を立てることはできない

自殺を配信すればアーカイブとしてその動画が残るため、これをお墓とした

この最低なきもち無くなる前に

どうせ時間が経てば気分はいくらか楽になって、自殺を配信して墓を立てるというダークでキテレツな発想などどうでもよくなってしまうことをるるちゃんは知っていて、そうなってしまう前に実行するつもりでいる

中央線に〜2

ここで自殺配信の描写に戻ってきて、2番の歌詞が自殺配信に繋がる

屋根の上で猫たちと頭が悪い人間見下して

街のBluetoothで(勝手に)ボコボコにされたメンタルをなんとか支えるための防衛機制として、周りの人間のことを自分の尺度で自分と比べ、相手のほうが自分より劣っていると信じようとした結果が「頭が悪い人間見下して」

(これはまるっきり差別意識発生のメカニズムに沿っている)

見下すにしても一人じゃ怖いから、人間の手が届かないところから猫たちと

中央線に〜3

自殺

人間はバカだにゃあ

歌が終わった後、楽器の喧騒に紛れている言葉

るるちゃんと一緒に人間を見下していた猫は、るるちゃんの自殺を見てそう呟く

るるちゃんも人間だった